街はずれの陶器屋さんでお皿を買ったら割れていた。でも、その後の対応は素晴らしかった。
お皿がほしい
平皿がない。焼き魚やおにぎりをのせたくても、できなかった。代用として、お弁当やおかずを買った時のプラスチック容器をつかっていたが、もう我慢の限界だ。
プラスチック容器・・・
お皿はどんなのがいいか。100円ショップやホームセンターぐらいしか訪れたことがない私にとって未知の体験。
あーでもないこーでもないと調べていた時に、みつけたのが、街はずれの陶器屋さんだった。サイトを覗くと、手ごろな値段ながらも、おしゃれなお皿が揃っていた。
よし、ひとつ買ってみるか!
いろいろと品定めをしていくうちに、あれもなかった・これもなかったと思い出し、結局、小皿・深皿・どんぶりと10点ほど購入していた。
ひとつだけだったんじゃ・・・
ワクワクから一転、破損品をみつける。
到着までは、5日ほどかかった。そのあいだ待ち遠しかった。
焼き魚がお皿でたべられる。おにぎりをのせられる。すこし大きめに作ってもはみ出さない。なにより、プラスチック容器から解放される。
ようやくだ。
到着して、すぐに開封した。水玉模様のどんぶり・水彩画のような小鉢・コバルトブルーの平皿。和食に合いそうな魚皿。ようやく手にした喜びもつかの間、あるお皿を手にしたときに違和感をおぼえた。
「チャリン」となにかお皿をはじく音が聞こえた。
なんだがイヤな気がした。包んであった新聞紙をほどいてみると、音の正体がわかった。
本来なら、きれいな円を描いているはずなのに、一部だけ途切れている。まるで、訳ありせんべい状態だった。
どーいうこと?
わずか一部が欠けただけで、正規のルートからはじかれたせんべいたちがいるだろ。欠け・割れがあるだけではじかれた、そういった不遇のものたちを“訳ありせんべい状態”と呼んでいるんだ。ここではね。
よくわからん
即日行動
すぐに連絡した。破損したお皿の写真も添付してメールを送った。もちろん、感謝のことぼも添えて。
クレームだと思われたくないもんね
でもまぁ、正直いうと、気分はダダ下がりだったさ。そりゃねぇ、まだ使ってもいないのに割れていたら・・・ね?落ち込むよ。
翌日、返信あり
内容を確認すると、後日代用品を送るとのこと。なお、破損品は破棄してくれと記載されていた。
とりあえず、よかったな
それから翌日
連絡してから2日後、代用品が送られてきた。はこを開けてみると、新聞紙に包まれていたお皿を発見。おや、なんかメッセージが添えられている。
土下座だなんて・・・。まるで私が無理強いさせたみたいじゃないか。そんなつもりはなかったのにな。
結果、クレーム扱いだったな
とほほ・・・
結びに
ここまで丁寧な対応をしてもらえると、一層、大事に扱かわねばとの気持ちが芽生えてくる。あとは取り扱い時に気をつけなければ。おとしたら大変だ。
一悶着あったけれども、これで新顔のお皿たちが我が食卓を彩るわけだ。楽しみ!
起伏のはげしい奴だなぁ・・・
終わり!!